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離婚にまつわるコラム

主人の一言がきっかけで

 

何回目かの話し合いの時、主人が、「長女だけでも残して欲しい」と言ってきました。私は主人が何を言っているのか分からず、「は?何を言っているの?」と言い返しました。二人の子ども達のうち、妥協して一人でいいと言うのは理解しようと思えばできたものの、なんで長女だけなのか不思議でした。長女は、交通事故で亡くなった私の前の彼氏の子どもで、主人とは何の関係もないからです。そして、長女はもう18歳で、見た目には大人にも見える年頃だったので、もしかして、主人が変な意味で言っているのではないかと思って不安になりました。でも、主人は本当に、「変な意味ではなくて、長女のことを娘としてかわいいと思っている」と言ってきました。「自分の子どもでもないのにどうして?」と聞くと、私と入籍して、長女を二人で育てようと決めた時、主人もまだ若かったので、主人にとっては、本当に大きな決断でした。長女に嫌な思いをさせないように、本当の父親になろうと思ったそうです。長女が成長して、主人のことを何も疑いもしないで「お父さん」と呼ぶようになって、普通に家族として毎日を過ごしていたので、本当は自分の子どもではない事を忘れてしまう時もあったそうです。二年後に長男が産まれた時は、本当の自分の子どもなので、かわいいとは思ったらしいのですが、それはそれで当たり前すぎて、長女の時のような感動はなかったのだと言います。だから、主人にとっては、本当の自分の子どもではない長女のほうがかわいいのだそうです。子ども達を区別してはいけないと分かっているけど、順位をつけて良いものならそうなるのだと、主人は言いました。私は、びっくりするやら呆れるやらで、何と言っていいか分かりませんでした。とりあえず、「そんな事を言われても応じられない」と主人に言いました。主人のほうも、まさか私が納得するとも思ってなかったようで、「どうせ話すなら、自分の正直な気持ちを聞いて欲しかった」と言ってきました。よく、再婚同士の夫婦なんかで、自分の子どもはかわいいけど相手の連れ子をかわいいと思えない、愛せないという話は聞いたことがあったけど、主人のように、逆の事は聞いたことがなかったので、とても不思議な気持ちでした。でも、私は二人の子どもたちに順位づけなんかしないし、どちらかと離れて暮らすことなんて考えられませんでした。こうなったら、主人とはとことん戦って、話し合いを続けなければと思いました。

 

主人とまだ離婚の話が出る前、私は友達に誘われて、インターネットでmixiを始めました。「主婦同士の友達がたくさんできるよ」と言われて始めたのですが、mixiの中のコミュニティに参加するようになると、本当に、自分の住んでいる近くの人で、私と同年代の友達が何人かできました。そのうちに、コミュニティの人達と一緒にお酒を飲みに行ったり、カフェにお茶をしに行ったりするようになりました。みんな30代後半だし、主婦だし、服装なんかに気を遣っても誰も見てくれないと諦め始めるぐらいの年です。でも、みんなで集まる時は、できるだけきれいな服装で出かけるようにしていました。他の人達も同じような感じで、ブランドのバッグを持ってくる人や、若い子が着るみたいな服装で来ている人もいました。みんながそれぞれ、自分の旦那の事や、子どもや、家庭の事を話しました。一度離婚をして、二回目の結婚をしたという人もいました。私は、どういう訳かそこでは見栄を張ってしまって、主人と二人でたまにデートをして、ホテルに入っているような高級なレストランに行くのが楽しみだというような嘘を言いました。他の人達に、同じ主婦同士でも、幸せに暮らしていると思われたかったのだと思います。主人と離婚の話をしているとか、まさかそんな事は言えませんでした。中には、夫婦でお店を経営している人で、売上があまりないので収入が少なくて、ご主人が牛丼屋さんでアルバイトをしているという人もいました。その人に比べたら、私の家は金銭的にはまだマシかな、なんて思いました。お金の問題は本当に深刻で、他の人達も、みんな生活には余裕はないと言っていました。よく考えたら、私の主人も、結婚した当時は月収にして50万円くらい収入がありましたが、景気が悪くなって、会社の売り上げも落ち、数年前からは月収30万円ほどになっていました。それでも私もパートをしているし、子ども達と四人で暮らせなくはなかったので、それほど不便だとは思っていませんでした。でも、いざ離婚となると、やっぱり、お金がないと何も始まらないのでした。

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